グループディスカッションの話

 

面接官:「セキュリティについてなんでもいいので30分間、6人グループで話あって下さい。」

 

私のグループは男3人女3人だった。

目の前に座った男の人が最初に話し始めた。

「セキュリティーといえば、学校などでの侵入者が最近話題になってますよね。」

と言い出した。

私は、「なるほどっ!」と思った。

セキュリティといわれたので、コンピュータウイルスとかサイバーテロのことばかり考えていたからだ。

そしたら、まわりの人たちが

「そうですよね!怖いですよね!」

ってあわてて口にした。・・・気がした。

私は、黙っていた。

「そういうのって地域で、話し合いをもって対策とか考えることが必要ですよね。」

みたいなことを斜め前の女の人が言っていた。

私は、「バイオメトリクス認証とか普及するだろうし、最近は、NTTが人体を通信線がわりにする技術を開発したらしいですよね。ドアのノブを握ったりするだけでIDを認証し、開錠するシステムなどに応用されるそうですよ。」

と、メルマガのITニュースで知ったホットな話題を自慢げに提供してみた。

 

ところが、一番左の男の人が「バイオメトリクス認証は信用しきれない」と言い出した。

バイトで、指紋認証するらしいが、簡単に他人になりすませるらしい。

思いっきり指をこすってあぶらぎらせるとシステムをだませるらしい・・・

わざわざ実践までしてくれた・・・

「こうやって、こうやって」

一生懸命、指をこすっている・・・

あぶらぎった指を見せてきた・・

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

そのうち、セキュリティーとプライバシーの話になった。

 

「セキュリティーを求めすぎると、プライバシーが守れないですよね。」

みたいなことを誰かが言った。

セキュリティーかプライバシーかについて、水掛け論みたいな感じになった。

 

 

「どっちも大切ですよね。」

って誰かが言った。

・・・

私は、ほとんど黙っていた。

・・・

・・・

「結局プライバシーを守りつつ、セキュリティを高めるには、個人個人が意識を高めるしか方法がないですよね。」

って隣の男の人が言った。

 

 

話が途切れた・・・

 

 

そんな意識の問題でかたずけるな!!!

と思ったので、

 

 

私は、「国民の意識を高めるためには、国や地方自治体がセキュリティーの”やり方”を指導すべきですよね。」

と”やり方”にアクセントを置いていった。

 

するとまた一番左の男の人が、

「そういうのって、お金がかかるし、参加しない人が出てくるんじゃないでしょうか?全員がやらなくちゃ意味がないし、実用化するには、むずかしいですよね!

 

みたいなことを言われた。

 

 

一番左の男は、私の言ったことになにかとケチをつけてくる!

 

 

もう時間もなかったので、やけくそと思い、

 

私は、「車の免許のように、最低限必要なセキュリティ知識を国民全員が勉強し、合格してから、インターネットを使える法律をつくればいいんですよ!!カード詐欺にあって泣き寝入りするよりはマシでしょ!!!」

 

とちょっとムキになっていってやった。

 

 

みんな「そうか!その手があったか(゜o゜)!」みたいな顔していた。・・・ように思った。

気持ちよかった〜!!

 

そこでグループディスカッションは終わった。

 

 

この会社は2次面接までいった。面接でグループディスカッションの結果を教えてくれた。

 

「あなたは、最新情報を良く知っていて、論理的に話のできる人ですね。」

 

って言われた。

 

一番左に座っていた男の人はなんて思われたのだろうと思った。

 

 

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