「長話症患者」

私たちテニス部員はいつも顧問の先生の話の長さに泣かされている。

一人で何分もしゃべり続けている。

ちっとも面白くないから長く感じるのか、私はほとんどちゃんと聞いていたことがない。

こういう人たちには話が下手だとは自分でわかっていないのだろう。

ひょっとすると、うまいから長く話せるといかいううぬぼれさえあることもありうる。

そうなるとこれはもう救いようのない無自覚性の長話症患者である。

それにしてもどうしてこう面白くないのか?あきれるほどだ!

先生も面白い話をしようとしているわけではなかろうが、落ちも笑いもないのならせめて簡潔に話してほしいものだ。

もちろん、先生にギャクを求めているわけではない。ギャクを言うということは、相手のリアクションを期待することだ!

先生にそんな期待されても困るし、もっと引いてしまいそうだ!

やはり話とは相手の気持ちを考え、短く簡潔に面白く話すことこそ話し上手なのだ!

つまり、先生は自分で「自分の話はなんてつまらないのだろう」と気づかない限り、一生長話症患者であろう。

 

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